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「自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder: ASD)」は、対人関係が苦手であったり、強いこだわりがあるなどの特性をもつ発達障害の一つです。
以前は、自閉症の特性をもつ障害は、典型的な自閉症に加え、特性の目立ち方や言葉の遅れの有無などによって、アスペルガー症候群、特定不能の広汎性発達障害などに分類されていました。現在は、世界保健機関(WHO)の「ICD-10」(『国際疾病分類』第10版)による診断基準が用いられています。
原因は不明ですが、生まれつきの脳機能の異常によるものと考えられています。
これまでの研究から、育て方やしつけ、愛情不足は原因ではありません。
最近の調査では、子どものおよそ20~50人に1人が自閉スペクトラム症と診断されるともいわれ、男性に多くみられ、女性の約2~4倍という報告もあります。
「自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)」は、虹のようにさまざまな色が含まれる一つの集合体として、特性を捉えるという考え方です。病気というよりも、持って生まれた「特有の性質」(特性)と考えるのがよいでしょう。
共通した特性として、対人関係の難しさやこだわりの強さなどがありますが、典型的な「自閉症」では、言葉の発達が遅れたり、対人コミュニケーションをとるのが難しいことが多く、「アスペルガー症候群」では、言葉の遅れがなく、比較的コミュニケーションが取りやすいという特性があります。特性の種類や程度は様々ですが、別々の障害としては考えず、治療の基本的な考え方も共通しています。
1歳6か月の乳幼児健康診査や3歳児乳幼児健康診査で、その可能性を指摘されることがあります。自閉スペクトラム症が疑われる特徴としては、視線の合いにくさ、表情の乏しさ、抱っこや触られることを嫌がる、食べ物の好き嫌いがとても強い、一人遊びが多くやごっこ遊びをしない、独り言やオウム返しをするなどが見られます。
性格であったり、成長発達の過程で一時的に特徴が見られたりすることもあるので、正確な診断には専門の医師や心理士による問診・面接・行動観察・検査などが必要です。
自閉スペクトラム症の特性は、周囲に理解してもらいにくいため、いじめ被害に遭ったり、努力しても失敗を繰り返してしまいます。そのストレスが重なり、身体症状(頭痛、腹痛、食欲不振、チックなど)や精神症状(不安、うつ、緊張、興奮しやすさなど)が現れ、不登校やひきこもり、暴言・暴力、自傷行為などの「二次的な問題(二次障害)」を引き起こすこともあります。
そうなる前に、子どもの特性を家族や周囲が正しく理解し、本人の「生きづらさ」を軽減させ、二次的な問題を最小限にとどめる必要があります。
一人ひとりの子どもの特性に合わせた福祉的・医療的な支援が重要となります。
特性に対しては「療育(治療教育)」と言われる、特性に合わせた教育的方法を用いた支援により、生活の支障を少なくしていきます。
また、興奮やパニック、自傷行為、攻撃性、不眠などがある場合には、対症療法的に薬物が処方されることもあります。
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