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発達に偏りのある子どもに対しての叱り方 | 板橋区志村のハートライン東京クリニック

発達に偏りのある子どもに対しての叱り方

2022.12.28 お役立ち情報

どのように伝えれば

子どもたちは心も体も未熟な部分がたくさんあり、親をはじめとした周りの大人たちが正しいことやしてはいけないことを教えていく必要があります。もちろん素直で聞き分けのいい時もありますが、なかなか言うことを聞いてくれず、ダメだとわかっているのに悪さをすることもありますよね。そんな時はついつい子ども達に原因を求めてしまいがちですが、時に大人の伝え方に問題があるケースがあります。
そこで今回は、発達障害や知的障害のお子さんに対して、どのように伝えれば「これはいけないことなんだ」とわかってもらえるかについてお話していきます。

子どもたちは大人のことをよく見ている

本題に入る前にお話しておきたいことは、「子どもたちは大人のことをよく見ている」ということです。大人ごとに態度を変え、「この人だったら別にいいかな」「この人の前ではいけないことはしないでおこう」と考えながら動いています。言うまでもありませんが、「この人なら別にいいや」と思われていてはいつまでたっても行動は変化しないでしょう。ではどうすればいいか。
まずは目の前の子どもを好きになる、もしくは認めていくことです。そうすると子ども達からも好かれ、認められます。私たち大人もそうですが、何でもかんでも否定したり、すぐに怒っている人の言うことなんて聞きたくないですよね。たとえその人の言っていることが正しかったとしても反発してしまいませんか?これと同じで、まずは子ども達から好かれる/認められる必要があります。でも他人の気持ちなんて簡単には変えられないので、まずは自分が変わってみる必要があります。
ですから子ども達を好きになること/認めていくことが大切なのです。

大切なこと

子ども達に伝えていく際に大切なのは、「その場で」「短く」話すことです。特に発達に偏りのある子ども達にとって「数時間前や数日前にしたこと」と「今叱られていること」を結びつけることは難しいです。何を言われているのか、何について叱られているのかわかってもらえなければ意味がありません。また、長い時間グチグチ言い続けることも効果的とはいえません。結局何が言いたいのかを子ども達は受け取ることが出来ませんし、無駄に子ども達を傷つけたり不快にさせるだけです。「それはいけないこと」と伝えたいならできるだけすぐに、「それ間違ってるよ」等と短く伝え、大人側がダラダラと引きずらないことが肝心です。
知的に低いお子さんの場合もそうですが、なかには言語で伝えるのが難しいお子さんもいらっしゃるでしょう。そういったお子さんに対してはいつもと雰囲気や声色を変えて接することも大切です。子ども達は大人の雰囲気や顔色等の変化に敏感です。言葉でわかってもらえなくてもそういった部分から間違った行為であると感じてもらうことが出来ます。
もちろん、大声で怒鳴ったり、叩く、閉じ込める、無視をする等の行為は逆効果です。一時的には効果があるかもしれませんが、大人との関係性が壊れたまま修復できなくなる、「なにかするとまた怖い目にあうのでは?」と何もしなくなってしまう等の別の問題を引き起こす危険性があります。

最後に

いかがだったでしょうか。特に親御さんに関しては子ども達のお世話をしながらお仕事や家事をしていく中で、イライラしてつい必要以上に怒ってしまうことがあるかもしれません。しかし子ども達を叱りつける前に、一呼吸おいて「自分は何を伝えたいのか」「どうすればこの子に伝わるのか」を考えてから話してあげてください。それだけで今後の子ども達との関係性や伝わりやすさが変わってくると思います。今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。

 

まずはお気軽にご相談くださいね。

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ハートライン東京クリニック 板橋分院

管理者 医師 太田陽子

診療科目
MEDICAL DEPARTMENT


  1. 不登校・引きこもり改善

    学校に行きたくない気持ちの把握を行い、心身の状態を改善していきます。
    家や部屋から出たくないというお子様の考えがどこから来ているのかを明らかにしていきます。対話をすることによって少しずつ変化が現れていきます。


  2. 選択性緘黙
    (場面緘黙-ばめんかんもく-)

    家の中では普通に話すことができるのに、他の人の前では急に話せなくなってしまう状態です。普段の自分を出すようなトレーニング・サポートをしていきます。


  3. 限局性学習症
    (学習障害)
    発達障害

    こどもの学習能力の伸びが見えにくい場合にカウンセラーが楽しく遊びながら学ぶ喜びを感じてもらいます。


  4. 自閉症スペクトラム
    (アスペルガー症候群)

    自閉スペクトラム症は人と接する時に人間関係を良好にするのが得意ではない、また自分自身の強いこだわりが発生してしまう発達障害の一つです。療育によって改善が見込まれます。


  5. うつ病

    ふさぎ込んでいる気持ちを改善するためには少なからず周りのサポートが必要となります。どのようにサポートするかを伝えていきます。


  6. チック障害

    嫌なことを考えた時に、まばたきを繰り返したり、早く首を振ったりするなどの行動がでます。正しい対応にて癖を減少させます。


  7. ゲーム依存

    「ゲームをしたい欲求を抑えることが出来ない」状態をゲーム障害と呼びます。
    およびゲーム依存と言います。
    当院のカウンセリング、オリジナルプログラムで改善を測ります。


  8. ADHD
    (注意欠陥・多動性障害)

    日本では 「注意欠陥・多動性障害」と言われ、注意力や落ち着きの無い症状を指します。薬と行動療法による治療を行います。

  9.  


    知的障害

    子ども頃見過ごされたADHDが、大人になった時にご本人やご家族が違和感を持つようになり、発覚する事もございます。