ハートライン東京クリニック

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怒りのコントロール | ハートライン東京クリニック

怒りのコントロール

2022.12.27 お役立ち情報

感情のコントロールはとても難しい

感情のコントロールはとても難しいもので、最初から上手にできる人はいません。長い年月をかけて心が成長するとともに、様々な経験をすることで培っていきます。
しかしながら発達に偏りのある、もしくは知的に低いお子さんの場合は、精神的な成長のスピードがゆっくりなのと、経験の場が限られていること、「空気を読む/察する」等の抽象的な感覚がわかりにくいことも相まって、なかなか自然に感情のコントロール力を身につけていくことが難しいです。度が過ぎていなければ泣いたり笑ったりすることでそこまで困ることはないかもしれませんが、「怒り」となると話は変わってきます。ちょっとしたことや自分の思い通りにならないことがあると癇癪を起こす、暴力を振るう、物を壊す等の行動でお困りの保護者の方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
周囲の大人や子どもに危害が及ぶ可能性があるのはもちろんですが、怒っている本人もたくさんのエネルギーを消費したり、「また怒っちゃった」と落ちこむ、周囲の人から嫌われる等の二次的な問題も生じてしまいます。お子さんが低学年のうちは何とかなるかもしれませんが、中学生や高校生になってくると大人の男性でも対応できなくなってしまい、活動できる場がかなり制限されてしまいます。
そこで今回はすぐにカッとなる、人や物にあたってしまうお子さんに対してのかかわり方についてお話していきます。

怒りの感情を爆発

子ども達が怒りの感情を爆発させているときには、何を言っても耳に入りません。何とか落ち着けようとなだめたり、言うことを聞かせようと大きな声を出したり、動きを止めようと拘束することは逆効果です。子ども達をさらに混乱させてしまいます。
まずは環境を変えてあげてください。理想はイライラしてきた段階で別室に移動する等、誰もいない静かな空間に行くことですが、難しければ、その子以外の人が別室に移動するのも一つの手です。濡れたタオルなどで涙を拭いて気持ちを切り替えるきっかけを作りながら落ち着くのを待ちます。これは対処療法ですので、この先が重要となります。本人と一緒に何があったのか、どうして怒ってしまったのかについて話し合い、次回からはどうすればいいのかについて伝えます。例えばたまたまぶつかってしまっただけなのに「すごい勢いでわざとぶつかってきた!」と怒って叩いてしまったとしましょう。
「本当にわざと、すごい勢いでぶつかってきたなら怒って当然。でもそれは本当にわざとかな?本当にすごい勢いかな?」と話をしてみて「勘違いだったかも」と気づけたなら次回からは「ぶつからないで」と言葉で伝えてみる、「あれはわざとぶつかってきた」と主張を曲げないならぶつかってきた子も呼び話し合ったうえで「怒りたい気持ちもわかるけど、叩いてしまうのは良くない」ということを伝える等、お子さんや状況ごとに対応を変えていきますが、大切なのは「単なる注意で終わらせないこと」です。
次同じことが起きないようにするにはどうすればいいか、どうすれば子ども達が自分で考えて解決できるかを意識して関わっていくことが重要です。「怒ること」が悪いのではなく、「間違った怒り方を学習していること」が悪いのだと思います。ですので子ども達がトラブルなく自分の思いや感情を伝えられる力を育てていく必要があるのです。

最後に

いかがだったでしょうか。もっと深く知りたい、ほかの方法も調べてみたい方は「アンガーマネジメント」と検索してみてください。なかには事例も紹介しているサイトもあるので参考になるかもしれません。

 

まずはお気軽にご相談くださいね。

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ハートライン東京クリニック 板橋分院

管理者 医師 太田陽子

診療科目
MEDICAL DEPARTMENT


  1. 不登校・引きこもり改善

    学校に行きたくない気持ちの把握を行い、心身の状態を改善していきます。
    家や部屋から出たくないというお子様の考えがどこから来ているのかを明らかにしていきます。対話をすることによって少しずつ変化が現れていきます。


  2. 選択性緘黙
    (場面緘黙-ばめんかんもく-)

    家の中では普通に話すことができるのに、他の人の前では急に話せなくなってしまう状態です。普段の自分を出すようなトレーニング・サポートをしていきます。


  3. 限局性学習症
    (学習障害)
    発達障害

    こどもの学習能力の伸びが見えにくい場合にカウンセラーが楽しく遊びながら学ぶ喜びを感じてもらいます。


  4. 自閉症スペクトラム
    (アスペルガー症候群)

    自閉スペクトラム症は人と接する時に人間関係を良好にするのが得意ではない、また自分自身の強いこだわりが発生してしまう発達障害の一つです。療育によって改善が見込まれます。


  5. うつ病

    ふさぎ込んでいる気持ちを改善するためには少なからず周りのサポートが必要となります。どのようにサポートするかを伝えていきます。


  6. チック障害

    嫌なことを考えた時に、まばたきを繰り返したり、早く首を振ったりするなどの行動がでます。正しい対応にて癖を減少させます。


  7. ゲーム依存

    「ゲームをしたい欲求を抑えることが出来ない」状態をゲーム障害と呼びます。
    およびゲーム依存と言います。
    当院のカウンセリング、オリジナルプログラムで改善を測ります。


  8. ADHD
    (注意欠陥・多動性障害)

    日本では 「注意欠陥・多動性障害」と言われ、注意力や落ち着きの無い症状を指します。薬と行動療法による治療を行います。

  9.  


    知的障害

    子ども頃見過ごされたADHDが、大人になった時にご本人やご家族が違和感を持つようになり、発覚する事もございます。