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現在、教育現場で大きな問題の1つとなっているのが不登校です。平成30年のデータだと、小学校には学年に1人、中学校ではクラスに1人の割合で不登校の子どもが存在すると言われています。不登校の子ども達の割合は年々増加しているので、皆さんの周りにもいるのではないでしょうか。何人もの不登校の子ども達に会ってきましたが、「学校なんて二度と行きたくない」と訴えている子ども達ばかりではありませんでした。「本当は学校に行きたい、しかし理由があっていけない、もしくはどうしていけないのか自分でもよくわかっていない」という子達がほとんどでした。彼らは時に、心ない大人たちから「甘えだ」「本当は行けるくせに」等とひどい言葉を浴びせられることがあります。今回は私の経験をもとに、不登校になる理由について書かせていただきますので、不登校の子ども達の状況理解の一助となれば幸いです。
先ほども触れましたが、不登校児童生徒数は中学校で激増します。まずはここからお話していきます。皆さんも経験があるかと思いますが、小学校と中学校では雲泥の差があります。学習内容の高度化はもとより、先生との距離感、先輩との関係性は変化し、周りからは急に「大人になること」を求められます。これらのことを「中1ギャップ」と呼びます。この急激な環境の変化が「学校行きたくない」子ども達を生み出しているのです。周りに相談しようにも「中学校はそういうものだよ」「小学校が甘すぎたんだよ」と言われてしまいます。「そういう文化」と言われてしまえばそれまでですが、実際にその文化で傷つき、時に自ら命を絶ってしまう子どももいます。小学校高学年のうちから見通しを持たせ、環境の変化に対応できる準備期間を持たせる必要があります。
また、思春期ということも不登校に関係しています。彼らの体は大人として成熟し始め、それまで保たれていたホルモンのバランスが崩れていきます。その影響で、不安感、焦燥感が生じ、些細なことでもイライラしたり、泣き出したりと、精神コントロールが難しくなってしまいます。周囲の大人からしたら「そんなことで?」と感じてしまうようなことでも、彼らにとっては大問題ということも珍しくありません。かつて持っていた全能感は無くなり、自分に自信を無くし、周りから評価されることに嫌気がさして不登校になってしまうケースはとても多いのです。
そして一番多い理由として人間関係での問題があります。年齢が上がっていくと対人関係も複雑になります。小学校低学年とは違い、同性同士の狭いコミュニティーで活動することが多くなりますが、上記の精神コントロールの拙さから些細なことで喧嘩をしたり、言い争いをしたりして、険悪になってしまいます。また、恋愛感情のもつれ等の問題も生じてきます。恋をして告白し、断られると大きな挫折感を味わうことになり、例え告白を受け入れられても、周囲からからかわれ、別れてしまった際に大きな喪失感を感じるでしょう。大人であればこれまでの経験から、自分から謝る、表面的な付き合いだけにする等の問題解決行動がとれますが、未熟な彼らにはそれが難しく、ズルズルと続いてしまいます。また、「共通の敵を作ることで特定の他者と親密になろうとする」心理が働き、いじめなどに発展するケースもあります。
このように子ども達は急激な変化の中で、いくつもの壁を乗り越えていかねばなりません。もちろんすべての子どもがこれらを自力で解決していくことはできません。そこで我々大人がサポートしていく必要があるのです。今回は不登校になる原因についてお話ししました。次回は具体的にどのようなサポートをしていけばよいかについてお話させていただければと思います。
まずはお気軽にご相談くださいね。
ハートライン東京クリニック 板橋分院
管理者 医師 太田陽子
学校に行きたくない気持ちの把握を行い、心身の状態を改善していきます。
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当院のカウンセリング、オリジナルプログラムで改善を測ります。
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