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療育って何? | ハートライン東京クリニック

療育って何?

2022.07.25 お役立ち情報

「療育」という言葉

 障害児福祉の分野でよく耳にする「療育」という言葉。なんとなく使っているけど、実はよくわかっていないという方が多いのではないでしょうか。とくに放課後等デイサービスが世に多く普及してきてからは、「早期療育」「エビデンスのある療育」という言葉が多く用いられるようになりました。そこで今回は「療育とは何か」「具体的に何をしているのか」についてお伝えしていこうと思います。
 療育とは「治療と教育」という意味です。つまり「療育を行う」ということは「問題行動に対して治療的なアプローチをし、さらに本人や家族に対して障害特性や治療について教育を行っていく」ことを指します。言葉にするのは簡単なことですが、実際療育を行うには知識と経験が必要になります。それらがない指導者が安易にかかわるとかえって事態が悪化したり、子ども達がパニックになる危険性もあります。「うちの子にも療育を受けさせたい」とお考えの方は、どんな人が療育をしてくれるのか、どういった施設でどのような教材・教具があるのかをよく確認しましょう。

療育を二つに分けて考える

次に療育を「治療的側面」と「教育的側面」に分けて考えていきます。まず、治療的側面についてですが、言わずもがな障害を直接治療することはできません。療育において治療していくのは、障害そのものというよりも、障害によって起因する問題行動です。
具体的な例を挙げると「言いたいことが言えず、叩く等の行動で意思表示をしようとする」「感覚過敏なためパニックを起こす」等です。障害によってはその子の感じている不快感や不全感を取り除くことはできませんが、そののちに起こる問題については対応可能です。
例えば「叩く等の他害が出る」ならば「絵カードを活用する」「マカトンサインを活用する」ことで対応できますし、「パニックを起こす」ならば「誰もいない部屋に移動する」「介助者とサインを決めておく」等の方法をとることができます。このように2時障害的に生じる問題に対して治療的なかかわりを行い、お子さんについても「こういうふうにすればいいんだ」という学習につなげることで改善を図ります。

教育的側面について

教育的側面については、本人または家族に対して「どのような部分に障害を抱えているか」「どのように理解していくか」について伝え、障害との付き合い方を学んでもらいます。私たちは日常生活の中で知らず知らずのうちに様々なスキルを身に着けています。それは「電話のかけ方」や「空気の読み方」等、「ちゃんとした決まりはないけど、なんとなく何が正しいのかわかる」ものです。
しかし障害を持ったお子さんはそれらのスキルを自然な形で獲得することができません。そこで介助者がたとえ当たり前のことであっても1からからきちんと教えていくことで、スキルの獲得を目指します。これは何も騎乗課題だけではありません、SST(ソーシャルスキルトレーニング)として年齢の低いお子さんに対しても遊びを通して学ぶことができます。

最後に

いかがだったでしょうか。現在様々な療育施設があります。机上課題などは一切なく運動プログラムのみを主体としているところもありますし、子ども達の主体性を伸ばすために、介助者は不用意にかかわらず見守りに徹するところもあります。施設の数だけアプローチがあるといっても過言ではありません。自分の子供には何が必要なのか、どんな技術を身に着けてもらいたいかを考え、無理のない範囲で療育を受けられることをオススメします。

 

まずはお気軽にご相談くださいね。

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ハートライン東京クリニック 板橋分院

管理者 医師 太田陽子

診療科目
MEDICAL DEPARTMENT


  1. 不登校・引きこもり改善

    学校に行きたくない気持ちの把握を行い、心身の状態を改善していきます。
    家や部屋から出たくないというお子様の考えがどこから来ているのかを明らかにしていきます。対話をすることによって少しずつ変化が現れていきます。


  2. 選択性緘黙
    (場面緘黙-ばめんかんもく-)

    家の中では普通に話すことができるのに、他の人の前では急に話せなくなってしまう状態です。普段の自分を出すようなトレーニング・サポートをしていきます。


  3. 限局性学習症
    (学習障害)
    発達障害

    こどもの学習能力の伸びが見えにくい場合にカウンセラーが楽しく遊びながら学ぶ喜びを感じてもらいます。


  4. 自閉症スペクトラム
    (アスペルガー症候群)

    自閉スペクトラム症は人と接する時に人間関係を良好にするのが得意ではない、また自分自身の強いこだわりが発生してしまう発達障害の一つです。療育によって改善が見込まれます。


  5. うつ病

    ふさぎ込んでいる気持ちを改善するためには少なからず周りのサポートが必要となります。どのようにサポートするかを伝えていきます。


  6. チック障害

    嫌なことを考えた時に、まばたきを繰り返したり、早く首を振ったりするなどの行動がでます。正しい対応にて癖を減少させます。


  7. ゲーム依存

    「ゲームをしたい欲求を抑えることが出来ない」状態をゲーム障害と呼びます。
    およびゲーム依存と言います。
    当院のカウンセリング、オリジナルプログラムで改善を測ります。


  8. ADHD
    (注意欠陥・多動性障害)

    日本では 「注意欠陥・多動性障害」と言われ、注意力や落ち着きの無い症状を指します。薬と行動療法による治療を行います。

  9.  


    知的障害

    子ども頃見過ごされたADHDが、大人になった時にご本人やご家族が違和感を持つようになり、発覚する事もございます。