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字が読めない・書けないお子さんへの対応 | ハートライン東京クリニック

字が読めない・書けないお子さんへの対応

2022.06.23 お役立ち情報

字が読めない・書けないお子さんのこと

知的障害や学習障害等、様々な障害を理由に文字を読むことや書くことに困難さを抱えるお子さんは沢山いらっしゃいます。彼らの多くは読み書きにコンプレックスを持っており、中には見た目は健常児のように見えることから「わがままを言っているだけ」「親が厳しくしつけないからだ」等と言われてしまい、自尊感情が低くなってしまう傾向にあります。
彼らにはどのような支援が有効なのでしょうか。本日はそのようなお子さんに対して私たちがどのように向き合うかと、具体的な支援についてお話しさせていただきます。

最初に

お伝えし初めにたいのが、「無理に覚えさせようとするのはむしろ逆効果」ということです。私たちは日常生活において様々な経験をするなかで、「自分」についての理解を深めていきます。その中で「得意なこと・不得意なこと」「好きなこと・嫌いなこと」を知っていきます。
そして特に「不得意なこと」や「嫌いなこと」に対しては敏感になり、避けようとします。例えば、私は絵を描くことが苦手です。どんなに時間をかけても上手く描けず、出来ることなら描きたくありません。他人から言われるまでもなく、「私は絵を描くのが苦手」と強く意識しています。そんな私に無理矢理にでも絵を描かせようとする大人がいたとしたら、間違いなくその大人に苦手意識を持ちますし、ますます絵を描くことが嫌いになるでしょう。皆さんはどうでしょうか。
ご自身の「不得意なこと」や「嫌いなこと」に置き換えて考えてみてください。少なくとも「不得意なこと」を強制されていい気持ちになる人はいませんよね。いくらその子のためとはいえ、支援者との間に信頼関係(心理学ではラポールと言います)が築けないのではお話になりません。「決して無理強いをしない」ということは肝に銘じておいてください。

子どものやる気はどうしたら文字に向かう?

極端な話、読めない、書けない子は文字から遠ざけた生活を送ればよいのでしょうか。これは違うと私は思います。私の出会ってきた方々のなかにも文字の読み書きが出来ない方は沢山いらっしゃいました。親御さんも文字に関してはある程度諦めていました。
学校の授業についていくのが難しいので、ほとんどのお子さんは特別支援学校に入りました。学校では楽しく暮らすことのできた彼らですが、学年が上がっていくにつれて1つの壁にぶつかります。それが「就労」です。文字が読めなければ就労できないというわけではありませんが、どんなに指示理解があっても、「少し理解度は低いがある程度の読み書きができる子」が採用される印象にあります。ここで親子は後悔するというパターンをいくつも見てきました。
つまり、「無理に覚えさせるようなことはしてはいけないけど、全く触れさせないのも後々課題になりうる」のです。

親御さんが手伝えること

どうすればいいのでしょうか。答えは簡単で、「日常生活の中で文字に触れさせる」のです。読みであれば「一緒に今日の給食を確認する」、書きであれば「なぞり書きから始める」等、「勉強ではない」空気感を作りながら進めていくのが大切です。お子さんによっては「一緒に確認してー」「お買い物のメモを買いてー」と「お手伝い」を強調してもいいかもしれません。
やらねばならない状況ではなく、やったら誉められる状況を作っていきます。大切なのは覚えることではなく、文字に触れることですので、焦らなくても大丈夫です。ゆっくりと積み重ねてきたことは決して無駄にはなりません。長い間目で子どもたちの成長を見守ってあげてください。

 

まずはお気軽にご相談くださいね。

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ハートライン東京クリニック 板橋分院

管理者 医師 太田陽子

診療科目
MEDICAL DEPARTMENT


  1. 不登校・引きこもり改善

    学校に行きたくない気持ちの把握を行い、心身の状態を改善していきます。
    家や部屋から出たくないというお子様の考えがどこから来ているのかを明らかにしていきます。対話をすることによって少しずつ変化が現れていきます。


  2. 選択性緘黙
    (場面緘黙-ばめんかんもく-)

    家の中では普通に話すことができるのに、他の人の前では急に話せなくなってしまう状態です。普段の自分を出すようなトレーニング・サポートをしていきます。


  3. 限局性学習症
    (学習障害)
    発達障害

    こどもの学習能力の伸びが見えにくい場合にカウンセラーが楽しく遊びながら学ぶ喜びを感じてもらいます。


  4. 自閉症スペクトラム
    (アスペルガー症候群)

    自閉スペクトラム症は人と接する時に人間関係を良好にするのが得意ではない、また自分自身の強いこだわりが発生してしまう発達障害の一つです。療育によって改善が見込まれます。


  5. うつ病

    ふさぎ込んでいる気持ちを改善するためには少なからず周りのサポートが必要となります。どのようにサポートするかを伝えていきます。


  6. チック障害

    嫌なことを考えた時に、まばたきを繰り返したり、早く首を振ったりするなどの行動がでます。正しい対応にて癖を減少させます。


  7. ゲーム依存

    「ゲームをしたい欲求を抑えることが出来ない」状態をゲーム障害と呼びます。
    およびゲーム依存と言います。
    当院のカウンセリング、オリジナルプログラムで改善を測ります。


  8. ADHD
    (注意欠陥・多動性障害)

    日本では 「注意欠陥・多動性障害」と言われ、注意力や落ち着きの無い症状を指します。薬と行動療法による治療を行います。

  9.  


    知的障害

    子ども頃見過ごされたADHDが、大人になった時にご本人やご家族が違和感を持つようになり、発覚する事もございます。