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算数が苦手 | ハートライン東京クリニック

算数が苦手

2022.06.15 お役立ち情報

日常生活と算数

私たちの生活とは切っても切り離せないといっても過言ではない算数。学校で勉強するのはもちろんのこと、買い物など日常のふとした場面でもよく使いますよね。しかし、「数字を覚える」「計算する」ことがとても難しいお子さんが一定数いらっしゃいます。本日はそのようなお子さんへ、どのようにアプローチしていくかについて紹介させていただきます。

どのようにアプローチしていくか?

そもそも、なぜ算数を理解するのが難しいのでしょうか。それは「算数が抽象的なものだから」ということが挙げられます。目の前にリンゴが何個かある場合に足し算をすることはできても、口頭や文章でリンゴの足し算をすることが難しいですよね。頭の中でリンゴをイメージし、「目の前にないリンゴ」を数えることは彼らにとって至難の業なのです。
このような場合によく用いられる支援方法として、積み木やブロックなどをリンゴに見立て、数えさせるというものがあります。抽象的だったものが具体的になるので、子ども達は理化しやすくなります。このように実際に目で見て、触れる物を使って算数や数字に慣れ親しむことが大切です。

焦らず待ってあげること

この支援方法はとても良いのですが、「ブロックがなくても計算できるようにさせないと」と、親御さんや支援者があせってしまい、すぐに口頭や文章での課題に移行させようとしてしまう様子をしばしば見受けます。子ども達からすれば、「今までできなかったことができた!」と喜んでいたところから、「やっぱりできない…」と現実をたたきつけられるようなものです。これでは子ども達は自信をつけることができず、いつまでもブロックや指で数えることに依存してしまうか、最悪の場合は「数」や「算数」に対して嫌悪感を持つようになってしまいます。

「数」で遊ばせる

まずは思う存分「数」で遊ばせてください。おもちゃを使うのはもちろん、食事や家族の団らんの中で「1つちょうだい」「パパに2つ持って行って」等、何気ないやり取りの中に数を取り入れるのもいいでしょう。お子さんが小学生ぐらいならその子の興味のあることに関連付けてもいいでしょう。車が好きなら雑誌を切り抜いてラミネートし、カード化してあげたり、人形が好きなら服やミニチュアの家具、食器を用意してあげたりと、自然と数を数える環境を整えてあげましょう。十分に「数」に慣れ親しんだところで、少しずつ抽象的な部分を取り入れていきます。上記の例なら「あと3枚あれば10枚になるね」といった感じです。問題のように提示すると子ども達は警戒してしまいますので、声掛け程度にとどめ、子ども達に「抽象的な数に触れる」きっかけを作る機会をあげます。このように少しずつ、数に慣れさせていくことが大切です。
高校生でも四則演算が難しいお子さんがいらっしゃいます。そのようなお子さんは「自分はできない」と強く思っている場合が多いです。そのような場合は、無理に算数や数学を取得させようとするのではなく、「電卓やスマホなどの外部機器の操作を覚える」「適切な方法で人に助けを求められる方法を学ぶ」という方面にシフトしていった方が、人生の選択肢が広がるかもしれません。

最後に

子ども達の発達について大人が焦る気持ちはよくわかります。「いま私が頑張ったら、この子はもっと楽に人生を歩めるかもしれない」「この子のことを何とかしてあげたい」という情熱はお子さんを幸せにしてあげたいという気持ちからくるものだと思います。その気持ちは大切にしてもらいたいのですが、それを前面に出しすぎると、子ども達は押しつぶされてしまいます。子ども達は自分たちのペースで成長していきます。確かに周りの子と比べたら、遅いかもしれません。しかし大切なのは「いかのその子らしく生きるか」ということです。周りと比べるのではなく、「その子」にとっての幸せについて考えてあげてください。

 

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ハートライン東京クリニック 板橋分院

管理者 医師 太田陽子

診療科目
MEDICAL DEPARTMENT


  1. 不登校・引きこもり改善

    学校に行きたくない気持ちの把握を行い、心身の状態を改善していきます。
    家や部屋から出たくないというお子様の考えがどこから来ているのかを明らかにしていきます。対話をすることによって少しずつ変化が現れていきます。


  2. 選択性緘黙
    (場面緘黙-ばめんかんもく-)

    家の中では普通に話すことができるのに、他の人の前では急に話せなくなってしまう状態です。普段の自分を出すようなトレーニング・サポートをしていきます。


  3. 限局性学習症
    (学習障害)
    発達障害

    こどもの学習能力の伸びが見えにくい場合にカウンセラーが楽しく遊びながら学ぶ喜びを感じてもらいます。


  4. 自閉症スペクトラム
    (アスペルガー症候群)

    自閉スペクトラム症は人と接する時に人間関係を良好にするのが得意ではない、また自分自身の強いこだわりが発生してしまう発達障害の一つです。療育によって改善が見込まれます。


  5. うつ病

    ふさぎ込んでいる気持ちを改善するためには少なからず周りのサポートが必要となります。どのようにサポートするかを伝えていきます。


  6. チック障害

    嫌なことを考えた時に、まばたきを繰り返したり、早く首を振ったりするなどの行動がでます。正しい対応にて癖を減少させます。


  7. ゲーム依存

    「ゲームをしたい欲求を抑えることが出来ない」状態をゲーム障害と呼びます。
    およびゲーム依存と言います。
    当院のカウンセリング、オリジナルプログラムで改善を測ります。


  8. ADHD
    (注意欠陥・多動性障害)

    日本では 「注意欠陥・多動性障害」と言われ、注意力や落ち着きの無い症状を指します。薬と行動療法による治療を行います。

  9.  


    知的障害

    子ども頃見過ごされたADHDが、大人になった時にご本人やご家族が違和感を持つようになり、発覚する事もございます。