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漢字を覚える事が苦手なお子さんへの対応 | ハートライン東京クリニック

漢字を覚える事が苦手なお子さんへの対応

2022.05.30 お役立ち情報

最も難しい言語

日本語は習得するのが最も難しい言語の1 つだと言われています。微妙なニュアンスの違いを表す言葉が多く、感覚や程度を表す擬音語もよく用いられます。さらに英語は26 文字のアルファベットで記述されますが、日本語の場合はひらがな、カタカナ、そして漢字という3 つの文字形態を組み合わせるため、覚えなければいけない文字はアルファベットを遥かに凌駕します。特に漢字は中学生までで2000 字以上を覚えなければなりません。皆さんも小中学生の時に漢字練習で苦労したのではないでしょうか。多くの人は書いたり読んだりしているうちに漢字を記憶することができますが、中にはどれだけ練習しても覚えることができない方がいらっしゃいます。そのような方はどうして漢字を正しく覚えることができないのでしょうか。今回はそのメカニズムと対応についてお伝えしたいと思います。

漢字を覚える事が苦手な原因を考えること

前回、「内因」と「外因」にわけて原因を考えることの大切さについてお伝えしました。外因については重複する部分があるので今回は省きます。色々な環境的要因があり、どの要因がどのように影響を与えているのかはケースバイケースでしょう。お子様についてよく観察し、学校の先生など家庭以外で関わりのある大人とよく情報共有をしてみてください。
内因についてですが、漢字以外の学習にも遅れが出ている場合は、「知的障害」の可能性があります。先ほども書きましたが、2000 文字を超える漢字を覚えなければなりません。しかも自分の中にある意味と文字を紐づけていくという高度な認知的処理を必要とします。さらに文字のバランスや送り仮名、部首など、1 つの漢字だけでたくさんの情報を記憶しなければいけません。知的障害をお持ちのお子様にはかなりハードルが高いのです。

知的障害について

知的障害と聞いて、皆さんの中には「知的障害って日常生活を送ることも難しい人のことじゃないの?」「普通の学校に行っているから知的には問題ないのでは?」と感じる方もいらっしゃると思いますが、知的障害と一言で言っても、「○〇ができない」=知的障害というわけではありません。もちろんコミュニケーションをとることが難しい方もいらっしゃいますが、公立学校にも順応できる程度の方もいらっしゃいます。いわゆる「軽度知的障害」の方です。小学3 年生程度の学習ならばなんとかついていけるかもしれませんが、高学年になると授業についていけず、「自分はなんてダメなやつなんだ」と思い込んでしまうケースはとても多いです。そのような場合は学習環境の見直しを行う必要があります。例えば、補助員の先生を付けてもらう、苦手な科目については通級による指導を受ける、特別支援級や特別支援学校に移籍するなどがあげられるかと思います。

最後に

こういったお話をすると「支援級や支援学校へ行ったら勉強に遅れが出る」「他の子と同じような進路を進ませてあげたい」といった保護者様の意見をよく聞きます。皆様の気持ちやおっしゃりたいことは痛いほどよくわかります。他のお子さんと違う道を選ぶことと、その道にお子さんを進ませることにかなりの抵抗感があるでしょう。しかし一度それらを脇に置き、お子様の目線で考えてみてください。何を言っているのかわからない授業を毎日受け、授業中に指されたり、テストを受ければ間違え、冷ややかな目で見られる日々をあなたなら耐えられるでしょうか。そのような環境に身を置き続けた結果、何も身につかず、苦労するのはお子さんです。もちろん特別な支援を受ければ絶対にそのようなことにはならないと断言できるわけではありません。しかし必要に応じて様々な選択肢を模索し、提示することもまた親御さんのできることなのではないでしょうか。

 

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ハートライン東京クリニック 板橋分院

管理者 医師 太田陽子

診療科目
MEDICAL DEPARTMENT


  1. 不登校・引きこもり改善

    学校に行きたくない気持ちの把握を行い、心身の状態を改善していきます。
    家や部屋から出たくないというお子様の考えがどこから来ているのかを明らかにしていきます。対話をすることによって少しずつ変化が現れていきます。


  2. 選択性緘黙
    (場面緘黙-ばめんかんもく-)

    家の中では普通に話すことができるのに、他の人の前では急に話せなくなってしまう状態です。普段の自分を出すようなトレーニング・サポートをしていきます。


  3. 限局性学習症
    (学習障害)
    発達障害

    こどもの学習能力の伸びが見えにくい場合にカウンセラーが楽しく遊びながら学ぶ喜びを感じてもらいます。


  4. 自閉症スペクトラム
    (アスペルガー症候群)

    自閉スペクトラム症は人と接する時に人間関係を良好にするのが得意ではない、また自分自身の強いこだわりが発生してしまう発達障害の一つです。療育によって改善が見込まれます。


  5. うつ病

    ふさぎ込んでいる気持ちを改善するためには少なからず周りのサポートが必要となります。どのようにサポートするかを伝えていきます。


  6. チック障害

    嫌なことを考えた時に、まばたきを繰り返したり、早く首を振ったりするなどの行動がでます。正しい対応にて癖を減少させます。


  7. ゲーム依存

    「ゲームをしたい欲求を抑えることが出来ない」状態をゲーム障害と呼びます。
    およびゲーム依存と言います。
    当院のカウンセリング、オリジナルプログラムで改善を測ります。


  8. ADHD
    (注意欠陥・多動性障害)

    日本では 「注意欠陥・多動性障害」と言われ、注意力や落ち着きの無い症状を指します。薬と行動療法による治療を行います。

  9.  


    知的障害

    子ども頃見過ごされたADHDが、大人になった時にご本人やご家族が違和感を持つようになり、発覚する事もございます。