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注意欠陥多動性障害(ADHD)かもと思ったら | 板橋区志村のハートライン東京クリニック

注意欠陥多動性障害(ADHD)かもと思ったら

2022.02.18 お役立ち情報

どうすればいいのかについて

インターネットの普及も相まって、様々な情報を簡単に集めることができるようになりました。皆さんもわからないこと、不安なことをすぐにネットで調べているのではと思います。特に子育てについては正解はなく、子どもによってさまざまな部分が異なってきますので、「周りのお子さんと様子が違う?」「上の子を育てた時となんとなく違う…」と感じることも少なくないでしょう。ちょっとした違いならそれは「個性」として消化できますが、「じっとしていられない」「音や光などの少しの刺激で注意がそれる」「集中力が続かない」等、困った行動が多くなると親御さんも心配になると思いますし、それらのキーワードをネットで調べると「注意欠陥多動性障害(ADHD)」なんて文言が出てきてしまい、ますます不安になりますよね。しかし、ただ不安になったところで親御さんや子ども達の困り感は変わりません。お子さんの置かれている環境や特性を正しく理解することで、よりよいかかわり方や今後の対応について見えてくるものがあると思います。そこで今回は、「注意欠陥多動性障害(ADHD)について」や、「注意欠陥多動性障害(ADHD)かもと思ったらどうすればいいのか」について解説していきたいと思います。

注意欠陥多動性障害(ADHD)と診断される可能性

子ども達は元気の塊です。少し目を離せばどこかへ行ってしまいます。興味関心が高く、何にでも「これはなに?」「どうして?」と反応し、親御さんを困らせることもあるでしょう。しかしこれらの行動は年齢を重ね、大人に近づくごとに落ち着きを見せます。しかし、なかにはなかなか落ち着かず、ある程度大きくなっても自分をコントロールすることのできないお子さんがいらっしゃいます。そのことが原因でご家庭や学校などで周囲の人に迷惑をかけてしまったり、自分自身で「どうして止まれないんだろう…。」と落ち込んでしまったりすることが、6か月ほど続く場合は、注意欠陥多動性障害(ADHD)と診断される可能性が高いです。

「微細脳機能障害」と呼ばれていました

また、「注意欠陥多動性障害(ADHD)」は以前まで「微細脳機能障害」と呼ばれていました。昔は、脳に目には見えない小さな傷があり、それが原因で落ち着きがなくなっているのではと考えられていました。また、少し前までは、「親のしつけが悪いと注意欠陥多動性障害(ADHD)になる」とも考えられていましたが、現在では脳の機能が普通の子とは異なっているため、落ち着きのなさ等の症状が出ると考えられています。
ここで皆さんに意識していただきたいのが、「6か月ほど続く場合」です。例えば、「深夜アニメを見るようになって睡眠時間が短くなり、イライラしてじっとしていられなくなった」というケースであれば、深夜アニメの放送が終了する、録画したものを夕方に見る等で睡眠時間が確保され、落ち着いてしまうということも十分にあり得ます。つまり、「落ち着きがない、集中力がない」=「注意欠陥多動性障害(ADHD)だ!」と安易に考えるのではなく、まずはその子の置かれている環境や、生活について見直してみることが大切です。

まずは小児科を受診

「注意欠陥多動性障害(ADHD)かもと思ったらどうすればいいのか」についてですが、まずは小児科を受診してください。そこでお子さんの様子をよく聞いてもらい、必要とあらば、検査(「ADHD-RS」、「Conners 3」、「Conners Adult ADHD Rating Scale」が日本では一般的)を受けてみましょう。お医者様にきちんと診断してもらうことには意味があります。

1つ目にお薬を処方してもらえます。「注意欠陥多動性障害(ADHD)」の主な治療方法として薬物療法が挙げられています。「脳内を落ち着かせるホルモン」の分泌を促進させ、お子さんが自分自身をコントロールしやすくさせます。お薬を飲むだけでだいぶ違うというお子さんもいらっしゃいますので、まずはお薬とうまく付き合いながらご家庭や学校での生活を楽しめるようにしてあげるといいでしょう。また、お薬には副作用があります。吐き気や体重の減少、食欲不振などが挙げられます。中には「吐き気があったかわいそう」と思い、勝手に薬をやめてしまう親御さんもいらっしゃいますが、逆効果です。副作用が不安な方はお医者様や薬剤師さんとよく話し合いましょう。

2つ目に学校で配慮してもらえることです。診断名がなくても配慮してくれる学校はありますが、きちんと診断をしてもらった方が学校側も動きやすいのです。また「合理的配慮」といって、学校はその子がスムーズに学校生活を送れるように、配慮をしなければならないと決められています。学校に要望を出すことは、皆さんの権利ですので、お子さんが楽しい学校生活を送れるように、周囲の大人でサポートしていきましょう。

そのほかにも放課後等デイサービスなどの福祉サービスを利用できたりと、お子さんのプラスになることが多くあります。こちらについてはまた別の機会で話しできたらと思います。

じっくり考えてみましょう

「自分の子供はADHDかも」と思った親御さんは、不安を募らせる前に、一度病院へ行き、お医者様のお話を聞いたうえで、「どうしたらこの子が楽しく過ごせるのか」「何がこの子には必要なのか」をじっくり考えてみましょう。そうするとおのずと何をすべきかが見えてくるのではないでしょうか。

 

まずはお気軽にご相談くださいね。

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ハートライン東京クリニック 板橋分院

管理者 医師 太田陽子

診療科目
MEDICAL DEPARTMENT


  1. 不登校・引きこもり改善

    学校に行きたくない気持ちの把握を行い、心身の状態を改善していきます。
    家や部屋から出たくないというお子様の考えがどこから来ているのかを明らかにしていきます。対話をすることによって少しずつ変化が現れていきます。


  2. 選択性緘黙
    (場面緘黙-ばめんかんもく-)

    家の中では普通に話すことができるのに、他の人の前では急に話せなくなってしまう状態です。普段の自分を出すようなトレーニング・サポートをしていきます。


  3. 限局性学習症
    (学習障害)
    発達障害

    こどもの学習能力の伸びが見えにくい場合にカウンセラーが楽しく遊びながら学ぶ喜びを感じてもらいます。


  4. 自閉症スペクトラム
    (アスペルガー症候群)

    自閉スペクトラム症は人と接する時に人間関係を良好にするのが得意ではない、また自分自身の強いこだわりが発生してしまう発達障害の一つです。療育によって改善が見込まれます。


  5. うつ病

    ふさぎ込んでいる気持ちを改善するためには少なからず周りのサポートが必要となります。どのようにサポートするかを伝えていきます。


  6. チック障害

    嫌なことを考えた時に、まばたきを繰り返したり、早く首を振ったりするなどの行動がでます。正しい対応にて癖を減少させます。


  7. ゲーム依存

    「ゲームをしたい欲求を抑えることが出来ない」状態をゲーム障害と呼びます。
    およびゲーム依存と言います。
    当院のカウンセリング、オリジナルプログラムで改善を測ります。


  8. ADHD
    (注意欠陥・多動性障害)

    日本では 「注意欠陥・多動性障害」と言われ、注意力や落ち着きの無い症状を指します。薬と行動療法による治療を行います。

  9.  


    知的障害

    子ども頃見過ごされたADHDが、大人になった時にご本人やご家族が違和感を持つようになり、発覚する事もございます。