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多動傾向を認めたら | ハートライン東京クリニック

多動傾向を認めたら

2022.02.09 お役立ち情報

多動傾向を認めたら
~その原因はどこにある?~

多動傾向

多動傾向とは

「少し目を離したら子どもが消えていた」という経験をした親御さんも少なくないと思います。私(支援者)も一度お子さんを公園で見失ったことがあり、あの時の焦燥感は今でも夢に出てくるほどです。子どもは元気の塊みたいなもので、興味のあるものを見つけると、そちらに駆けていくことも珍しくはありません。仕方のないことです。成長するにつれて、その場の状況がわかるようになり、「今は座っている時間」「待っていなければいけない」と判断ができるようになりますが、お子さんによっては身体の成長に「自分の興味関心をコントロール力」が伴っていない方もいらっしゃいます。このようなお子さんを「多動傾向」と私たちは呼びます。

ADHD

発達障害

近年、「発達障害」という言葉が広く広まり、少しでも椅子に座っていられないお子さんがいると「あの子はADHD(注意欠陥多動性障害)だ」という人が多くなりました。お医者様がおっしゃるなら問題ありませんが、私たちのような一般人が軽々しく診断名を用いることは避けるべきだと個人的には思います。「あなたの子、ADHDかもしれないから、一度病院にかかった方がいいかもよ。薬をもらえば、あの子が暮らしやすくなるかもしれないし」という助言ならまだ意味はあるかもしれませんが、安易に障害名を持ち出すことは、差別的な意味合いを含んでしまう可能性があります。私たちができるのはあくまで「あの子は多動傾向があるかもしれない」という推測にすぎません。

厚労省が考える発達障害とは

どのように多動傾向を理解するのか?

では、多動傾向を認めたらどうするのか。日本の体質的なものなのか、いまだに精神論を持ち出す方がいらっしゃいます。「頑張ればできるはず」「根性が足りない」といって、静かに座っていられない子どもに厳しく指導する方もいらっしゃいますが、正直効果はないと思います。そんなんで止まるなら誰も苦労はしません。その子自身だって自分で止められるものなら止めているでしょう。例えるならトイレを何時間も我慢してじっとしていられるでしょうか。トイレのことしか考えられなくなり、じっとしていられないのではないでしょうか。最初に子どもに原因を求めるのは早すぎると思います。
私ならまずは「その子の置かれている環境」に注目します。例えば、学校などで椅子に座っていられないならば、音が気になるのか、外が気になるのか、授業がつまらないのか、先生が嫌いなのか・・・。その可能性を一つずつ潰していきます。音が気になるならイヤーマフという耳栓のようなものをつける、外が気になるならカーテンを閉めてもらうか、座席を一番前にしてもらう、授業がつまらないのと先生が嫌いというのは学校側に配慮してもらうしかありませんが、状態がひどくなるようなら、支援級や通級、転校も視野に入れてもいいでしょう。それらの環境を改善するだけで驚くほど変わるお子さんも少なくありません。

要因に対策を実施

考えうる要因をすべて潰し、環境改善をしたにも関わらず、多動傾向が改善しない場合になった段階で、その子の内面に深く目を向けます。一番多いのは、「自分をコントロールする方法を教えていない」というパターンです。「そんなものは自然に身につくだろう」と高をくくって子どもを責め続ける親御さんも少なくありません。子ども達の中にはそのような「なんとなくの感覚で行うもの」「空気を読んですること」が苦手な子もいます。一度騙されたと思って「実は授業中って勝手にふらふら歩いちゃいけないんだよ」と教えてあげてみてください。それで納得してくれたなら解決ですし、「わかってるけど、○○が気になって動いちゃうんだよ」と訴えがあったならそれを潰せばいいのです。

なかには障害のせいで動きが止められないお子さんもいるでしょう。そのような場合は病院を受診し、お医者様の意見も聞きましょう。先にも書きましたが、その子にあったお薬を飲むだけで世界が変わるといっても過言ではありません。ネットで検索すると体験談が山のように出てきます。それと同じぐらい副作用(気持ち悪さや体重減少)についても出てくるでしょう。ある程度は仕方ないと割り切るしかありませんが、薬を飲むことのメリットと副作用のデメリットを考えて、どちらがその子のためになるかをよく考え、お医者様と相談して薬と付き合っていくことは、決して子どもにとってマイナスにはなりません。確かに薬を飲むことに抵抗があるかもしれませんが、投薬をすすめることもございます。

まとめ

今回は「多動傾向を認めたら~その原因はどこにある?~」ということを書かせていただきました。おさらいですが、子どもを責めるのはナンセンスです。よっぽどの場合でない限り避けるべきでしょう。それよりも、その子が置かれている環境に目を向け、多くの大人が関わり、改善していくことがその子に幸せにつながっています。一人で悩まず、学校や病院とうまくかかわりながら子ども達と付き合っていくことが大切です。

まずはお気軽にご相談くださいね。

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ハートライン東京クリニック 板橋分院

管理者 医師 太田陽子

診療科目
MEDICAL DEPARTMENT


  1. 不登校・引きこもり改善

    学校に行きたくない気持ちの把握を行い、心身の状態を改善していきます。
    家や部屋から出たくないというお子様の考えがどこから来ているのかを明らかにしていきます。対話をすることによって少しずつ変化が現れていきます。


  2. 選択性緘黙
    (場面緘黙-ばめんかんもく-)

    家の中では普通に話すことができるのに、他の人の前では急に話せなくなってしまう状態です。普段の自分を出すようなトレーニング・サポートをしていきます。


  3. 限局性学習症
    (学習障害)
    発達障害

    こどもの学習能力の伸びが見えにくい場合にカウンセラーが楽しく遊びながら学ぶ喜びを感じてもらいます。


  4. 自閉症スペクトラム
    (アスペルガー症候群)

    自閉スペクトラム症は人と接する時に人間関係を良好にするのが得意ではない、また自分自身の強いこだわりが発生してしまう発達障害の一つです。療育によって改善が見込まれます。


  5. うつ病

    ふさぎ込んでいる気持ちを改善するためには少なからず周りのサポートが必要となります。どのようにサポートするかを伝えていきます。


  6. チック障害

    嫌なことを考えた時に、まばたきを繰り返したり、早く首を振ったりするなどの行動がでます。正しい対応にて癖を減少させます。


  7. ゲーム依存

    「ゲームをしたい欲求を抑えることが出来ない」状態をゲーム障害と呼びます。
    およびゲーム依存と言います。
    当院のカウンセリング、オリジナルプログラムで改善を測ります。


  8. ADHD
    (注意欠陥・多動性障害)

    日本では 「注意欠陥・多動性障害」と言われ、注意力や落ち着きの無い症状を指します。薬と行動療法による治療を行います。

  9.  


    知的障害

    子ども頃見過ごされたADHDが、大人になった時にご本人やご家族が違和感を持つようになり、発覚する事もございます。