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発達障害におけるソーシャルスキルトレーニング | ハートライン東京クリニック

発達障害におけるソーシャルスキルトレーニング

2021.06.08 お役立ち情報
ソーシャルスキルトレーニング

ソーシャルスキルトレーニング

こんにちは!

板橋区にあるハートライン東京クリニック板橋分院です。

今回はソーシャルスキルトレーニグに関してお話をさせていただきます。

はじめに

ソーシャルスキルトレーニングをご存知ですか?

発達障害のあるなしに関わらず、対人関係をうまくやっていくためには、ソーシャルスキルトレーニングが効果的です。

ソーシャルスキルトレーニングを行うことで、状況に合わせた対応が身に付き、実際の日常生活をトラブルなく楽しく過ごすことができるようになります。

発達障害とは?

ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは?

ソーシャル・スキル・トレーニング(Social Skills Training)は、簡単に言うと、他の人とうまくやっていくための話し方や行動を練習することです。

ソーシャルスキルトレーニング

定義はいくつかありますが、社会生活技能訓練や生活技能訓練と訳されていて、認知行動療法による支援方法となります。

もともとは障害のある人を対象に開発されましたが、現在では医療機関や社会復帰施設、就労支援機関、教育機関など、いろいろな人を対象に取り入れられています。

 

発達障害などの特性を持った子供が対象の場合、園や学校などの様々なシチュエーションでのコミュニケーションの取り方を中心に、子供自身がどうやって行動するのが良いかを練習して学びます。

 

ソーシャルスキルトレーニングの効果は?

発達障害の子供は、コミュニケーションが苦手だったり、周囲の状況を読み取ったり、自分の感情をコントロールすることが難しかったりします。

 

ソーシャルスキルトレーニングでは、園や学校でお友達と上手に遊べない、先生の話を聞くことができない、一人で勝手に行動するといった特性のある発達障害の子供も、練習をくり返すことによって行動が変化し、社会性も高まるので楽しくのびのびと過ごせるようになります。

 

具体的に何をするの?

まずは、子供が実際に困っている状況を把握し、優先順位の高い状況を想定して取り組みます。

トレーニングでは、困っている状況ではどのような行動が適切なのかを頭で理解してもらいます(教示)。その後、お手本を見て真似をしてもらいます(モデリング・リハーサル)。その都度、できた行動に対してほめたり修正したりして振り返ります(フィードバック)。そのトレーニングを繰り返し、相手や場所、少し違う似た状況でも同じように対応できるようにさらに練習します(般化)。

 

詳しく見ていきましょう。

 

教示(インストラクション)

園や学校などで、お友達との遊び方やお話の聞き方、トラブルになりやすい状況を想定し、言葉だけでなく絵カードや遊びを通して、その状況とどのような言葉や行動が適切なのかを子供に理解してもらいます。

 

モデリング

それぞれの状況に合った手本となる言葉や行動を見せ、真似をしてもらったり、その状況で良くない言動の何が問題か考えてもらいます。

そして、その状況に合った言動を真似することで、よい結果になるところまで体験してもらいます。

 

リハーサル

教示やモデリングで学んで理解した適切な言葉や行動を、実際の状況でくりかえし練習します。ロールプレイをしたりもします。

 

フィードバック

子供がモデリングやリハーサルで学んだ言葉や行動ができたら、ほめたり修正したりします。

子供がモデルとなる行動をとりたくなるように働きかけます。

 

般化(定着化)

トレーニングで学んだスキルを、実際の日常生活の場面で行えるようにチャレンジさせ、できるようになったら、今度は少しずつ状況を変えて、くりかえしトレーニングします。

リハーサルではできても、実際の場面ではできないこともあります。周囲は、子供がスムーズに日常生活でもトレーニングの成果を出せるように環境を整える必要があります。

 

ソーシャルスキルトレーニングの注意点

適切な言動をただ練習をするだけでは、ソーシャルスキルトレーニングの効果はありません。

それぞれの子供の特性を理解し、その子供がいつ、どこで、何に困っているのかをしっかり把握してからトレーニングを始めることが重要です。

トレーニングで学んだスキルを日常生活で発揮できるように、学んだスキルが使えるのはどんな状況かを考えさせたり、日常のコミュニケーションに関わる言動を記録させて振り返ることも大切です。

 

なによりも、トレーニングを行う人はそれぞれの子供の特性を理解し、子供に対して明るく受け入れる態度で接し、トレーニングを楽しく行う努力が必要です。

 

まとめ

実施している機関や施設によって内容は多少違いますが、ソーシャルスキルトレーニングの効果と内容、注意点の基本的なことをご説明しました。

お子様が楽しくのびのびと過ごせるようにトレーニングを取り入れてみてくださいね。

板橋区にある当クリニックでは、お子様それぞれの特性に合わせてプログラムを考え、実施しています。ソーシャルスキルトレーニングについても、より詳しくご説明いたします。

お気軽にお問い合わせくださいませ。

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ハートライン東京クリニック 板橋分院

管理者 医師 太田陽子

診療科目
MEDICAL DEPARTMENT


  1. 不登校・引きこもり改善

    学校に行きたくない気持ちの把握を行い、心身の状態を改善していきます。
    家や部屋から出たくないというお子様の考えがどこから来ているのかを明らかにしていきます。対話をすることによって少しずつ変化が現れていきます。


  2. 選択性緘黙
    (場面緘黙-ばめんかんもく-)

    家の中では普通に話すことができるのに、他の人の前では急に話せなくなってしまう状態です。普段の自分を出すようなトレーニング・サポートをしていきます。


  3. 限局性学習症
    (学習障害)
    発達障害

    こどもの学習能力の伸びが見えにくい場合にカウンセラーが楽しく遊びながら学ぶ喜びを感じてもらいます。


  4. 自閉症スペクトラム
    (アスペルガー症候群)

    自閉スペクトラム症は人と接する時に人間関係を良好にするのが得意ではない、また自分自身の強いこだわりが発生してしまう発達障害の一つです。療育によって改善が見込まれます。


  5. うつ病

    ふさぎ込んでいる気持ちを改善するためには少なからず周りのサポートが必要となります。どのようにサポートするかを伝えていきます。


  6. チック障害

    嫌なことを考えた時に、まばたきを繰り返したり、早く首を振ったりするなどの行動がでます。正しい対応にて癖を減少させます。


  7. ゲーム依存

    「ゲームをしたい欲求を抑えることが出来ない」状態をゲーム障害と呼びます。
    およびゲーム依存と言います。
    当院のカウンセリング、オリジナルプログラムで改善を測ります。


  8. ADHD
    (注意欠陥・多動性障害)

    日本では 「注意欠陥・多動性障害」と言われ、注意力や落ち着きの無い症状を指します。薬と行動療法による治療を行います。

  9.  


    知的障害

    子ども頃見過ごされたADHDが、大人になった時にご本人やご家族が違和感を持つようになり、発覚する事もございます。