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ゲーム障害・ゲーム依存症を軽く考えてはいけない?? | ハートライン東京クリニック

ゲーム障害・ゲーム依存症を軽く考えてはいけない??

2021.05.11 お役立ち情報
ゲーム依存

ゲーム障害・ゲーム依存症

ゲーム依存・障害

こんにちは!東京都板橋区にあるハートラインクリニック東京板橋分院です。

 

ゲーム障害と聞いて、「ゲームにハマってる状態」と軽く考えていませんか?

しかし、「ゲーム障害」はゲームに依存している病気なのです。

 

依存症というとアルコール依存症をよく耳にすると思いますが、ゲーム障害も依存症なので、治療をしなければ悪化し日常生活が送れなくなります。

オンラインゲームの盛んな韓国では、ゲームが原因で未成年者や20代の死亡事故が起こり社会問題となっているのです。

 

ここでは、ゲーム障害とはなにか、その原因や兆候、そしてゲーム障害の予防について見ていきましょう。

 

ゲーム障害とは?

「ゲーム障害」とは「ゲーム依存症」とも言われ、オンラインゲームやパソコン、スマートフォンを使ったゲームにハマり、ゲーム中心の生活が続き、健康や社会生活に悪影響が出ている状態です。

 

「ゲーム障害」は、2019年に世界保健機構(WHO)が正式に病気として認めました。WHOでは、ゲーム障害とは「ゲームの時間をコントロールできない」「学校や仕事などの社会生活よりもゲームを優先する」などの症状が12か月以上続いていると定義しています。幼児期などから症状が出ており重症の場合は、12か月以下でもゲーム障害と診断されることがあります。

 

なぜゲームにハマりすぎるの?

誘惑の多いゲームですが、ゲームをしている全ての人がゲーム障害になるわけではありません。どうして、ゲーム障害になってしまうのでしょうか?

 

それには、3つの理由が考えられます。

詳しく見ていきましょう。

 

ハマるゲーム内容

本来ゲームは、手軽な気分転換やゲームを通じてコミュニケーションができる遊びです。しかし最近のゲームは、多くの人に1分でも長くゲームをしてもらうために、あの手この手でゲームにのめり込ませます。そのため、子どもだけでなく大人も依存しやすい仕組みになっています。

 

ゲームのキャラクターと自分を同一視しやすいため、ゲームをクリアした時の達成感やレベルアップに喜びを感じ、もっとゲームがしたくなります。

また、コレクション要素のあるゲームも魅力的です。特定のカードで強くなったり、数種類のカードを使うことでレベルが上がったりします。芸術的なイラストや特典などもコレクション欲をかき立てます。

そして、ゲーム内のコミュニティで友達を作ることができたり、協力してプレイしたりすることができます。チームでの自分の役割があることで必要とされていると感じ、やめにくく長い時間続けてしまいます。

 

ゲームしやすい環境

ゲームがいつでもできる状況は、ゲームに依存しやすい環境と言えます。

特に子どもの場合、親が忙しく1人の時間が多かったり、個室にゲーム機があり自由にできたりという環境は、しなければならないことをせず、簡単に長い時間ゲームをしてしまいます。

また、スマホのゲームやSNS専用ゲームであるソシャゲは、いつでもどこでも簡単にゲームができるため、とても依存性が高いと言われています。

 

脳の快楽物質

ハマるゲームは、おもしろくて刺激的で、興奮します。すると、脳はドーパミンという気持ちがよくなる物質を出します。ドーパミンが出ることで、ますますゲームをしたくなります。しかし、適度にゲームをしてれば、人間の身体はバランスをとろうとするので、ドーパミンを抑える機能が働きます。

しかし、刺激がほしくてゲームをし続けると、脳は理性の働く部分より、本能や感情が働く部分に支配されます。こうなってしまうと、ゲームをしたいという欲求のまま行動してしまいます。

子どもの場合、理性の働く部分の発達が充分ではないため、大人よりもゲーム障害が起こりやすく、重症になる可能性があると言われています。

 

ゲーム障害になるとどうなる?

ゲームに依存してしまうと、子どもはどのようになるのでしょうか。

ゲーム障害になり起きた問題を調査した結果では、欠席、ひきこもり、退学、暴力など、日常生活に支障のある行動が見られています。

 

ゲーム障害になるかもしれないサインに早く気づき、早く対処することが大切です。

 

朝起きることができない

ゲームに依存し始めている子どもは、ゲーム時間を気にしません。夜中まで長時間ゲームをしていたり、布団に入って隠れてスマホでゲームをしていたりするため、睡眠不足のことが多いようです。

 

ほかの遊びに興味をもたない

友達と出かけたりスポーツをしたりすることに興味を示しません。ゲームに依存しているため、絶えずゲームのことを考え、ゲームよりもやりたいことがないのです。

 

ゲームのために嘘をつく

宿題や手伝いなど、しなければならないことがあっても、嘘をついてゲームをしようとします。そのような状況が続けば、当然学力は低下してしまいます。

 

キレやすい

ゲームには暴力描写が過激な内容のものも多くあります。そのようなゲームをし続けていると、プレイヤーも影響を受け、攻撃性が高まるという研究結果があります。

また、ゲームの影響で、脳の理性の部分が働きにくくなるため、自分の思い通りにならないことがあると、物にあたり壊したり、家族に対して暴言をはいたりすることが増えてきます。

 

 

ゲーム障害にならないためにすべきこと

ゲーム障害から子どもを守るために、予防方法を知っておきましょう。

 

ゲームをやり始める年齢を遅くする

年齢が低ければ低いほど、ゲームの影響は強く、ゲーム障害も重症化しやすいと言われています。できる限り、ゲームをやり始める年齢を遅くしましょう。

 

ゲームの記録

すでにゲームをしている子どもの場合は、いつ・どのくらい・どこで・何のゲームをしているのかを把握しましょう。

保護者が一方的にチェックするよりは、子どもと一緒に1日のゲーム時間を計算したり、ゲームをしすぎることでできないことを話し合うことも大切です。

 

また、最近のゲーム機やアプリには、プレイ時間が確認できる機能があります。

以下は一部ですがご紹介します。

 

3DS(任天堂)

ゲーム機内の「思い出きろく帳」で、ゲームをしていた時間などがグラフで表示されます。

 

swich(任天堂)

ゲーム機ではなく、アプリで子どもがゲームをしている時間などを確認することができます。

 

保護者向け Google ファミリー リンク(Google)

保護者のデバイスから、子どものアプリや利用時間の上限を設定し、管理することができます。

 

ルールを決める

ゲームの状況を把握したら、ゲームをするルールを決めましょう。

利用時間や時間帯を決める、隠れてゲームができないリビングにゲーム機を置く、スマホはベットに持ち込まないなど、具体的に決めることが大切です。そして、このルールは家族全員で守りましょう。

 

また、ルールづくりの際に重要なのは、子どもの意見を聞き一緒に考えることです。子どもは一緒にルールを作ることで、守ろうとする気持ちが強くなります。

 

現実の生活の充実

ゲーム以外の生活や遊びを充実させ、楽しみましょう。おしゃべりや旅行、読書や音楽、スポーツなど、インドアでもアウトドアでも、いろいろな体験が子どもの成長を促します。リア充がゲーム障害を予防するのです。

 

 

ゲームのメリット

ゲーム内容やゲーム時間は考える必要がありますが、ゲームにも様々な良い影響があります。

1日1時間以内のゲームであれば、子どもの生活の満足度は高くなり、社会性も高まる研究結果があります(Pediatrics.2014)。また、創造力が高まったり(Computers in Human Behavior.2012)、認知能力が上がる(nature)とも言われています。

 

まとめ

ゲーム障害ついて理解が深まりましたか?

 

「うちの子はゲームにハマっているけれど大丈夫かしら」と心配になったかもしれませんが、上手に付き合えば、良い影響もあります。

まずは、子どもと一緒にゲームとの関わり方を話し合い、楽しむためにもルール作りを始めてみましょう。

まずはお気軽にご相談くださいね。

ご予約はこちらから!

ハートライン東京クリニック 板橋分院

管理者 医師 太田陽子

 

診療科目
MEDICAL DEPARTMENT


  1. 不登校・引きこもり改善

    学校に行きたくない気持ちの把握を行い、心身の状態を改善していきます。
    家や部屋から出たくないというお子様の考えがどこから来ているのかを明らかにしていきます。対話をすることによって少しずつ変化が現れていきます。


  2. 選択性緘黙
    (場面緘黙-ばめんかんもく-)

    家の中では普通に話すことができるのに、他の人の前では急に話せなくなってしまう状態です。普段の自分を出すようなトレーニング・サポートをしていきます。


  3. 限局性学習症
    (学習障害)
    発達障害

    こどもの学習能力の伸びが見えにくい場合にカウンセラーが楽しく遊びながら学ぶ喜びを感じてもらいます。


  4. 自閉症スペクトラム
    (アスペルガー症候群)

    自閉スペクトラム症は人と接する時に人間関係を良好にするのが得意ではない、また自分自身の強いこだわりが発生してしまう発達障害の一つです。療育によって改善が見込まれます。


  5. うつ病

    ふさぎ込んでいる気持ちを改善するためには少なからず周りのサポートが必要となります。どのようにサポートするかを伝えていきます。


  6. チック障害

    嫌なことを考えた時に、まばたきを繰り返したり、早く首を振ったりするなどの行動がでます。正しい対応にて癖を減少させます。


  7. ゲーム依存

    「ゲームをしたい欲求を抑えることが出来ない」状態をゲーム障害と呼びます。
    およびゲーム依存と言います。
    当院のカウンセリング、オリジナルプログラムで改善を測ります。


  8. ADHD
    (注意欠陥・多動性障害)

    日本では 「注意欠陥・多動性障害」と言われ、注意力や落ち着きの無い症状を指します。薬と行動療法による治療を行います。

  9.  


    知的障害

    子ども頃見過ごされたADHDが、大人になった時にご本人やご家族が違和感を持つようになり、発覚する事もございます。