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ADHDの医療機関の受診に関して | ハートライン東京クリニック

ADHDの医療機関の受診に関して

2021.05.07 お役立ち情報
ADHDの受診

医療機関の受診

東京都板橋区にあるハートライン東京クリニック板橋分院です。

本日はこどものADHD、うつ病、ゲーム障害、場面緘黙症、などに関しての受診に関してお話をさせていただきます。

ADHDの受診

面談

面談や問診と言われますが、医師が子どもについて理解するために話を聞いて質問をいたします。

初診では、面談のみの場合も多くあります。医師から保護者、医師からお子様への面談を行います。

 

医師から保護者への面談

保護者に対しての面談では、保護者が日常で気になったことや困っていること以外にも、今までの子どもの身体の発育や発達、園や学校での様子や指摘されたことを質問いたします。

そして、ADHDの特性である不注意・多動性・衝動性に関しても、いつごろ気づいたか、どのくらい続いているかをお伺いします。

また、他の神経発達の症状についてもお伺いすることがあります。

 

母子健康手帳や園との連絡帳、学校の通知表などがあるとお話しやすいと思います。

また、日常で気になることや困っていることは、日ごろからメモや動画に残しておくと、医師がお子様のご状況を理解しやすくなります。

医師から子どもへの面談・行動観察

子どもの様子や年齢にもよりますが、医師から子どもに対して質問をしたり、保護者への態度や行動などの関わり方を見ていきます。

また、必要に応じて、お子様の発達検査や知能検査が行います。

初診でいきなり検査することはほとんどありません。

医師と保護者が相談し、時間に余裕があり、お子様が慣れた状況で行うことが一般的です。

各症状に関しては診療科目からご覧ください。

ADHDの診断

面談や検査を通して、お子様の行動の傾向や、得意なことと苦手なことを保護者と共有します。

そして、子どもへの対応の仕方や今後の方針を相談いたします。

ADHDなのか、他の発達障害ではないのか、ADHDと併存している障害はないかという判断はとても難しいので、診断までに子どもへの対応や環境を整えて経過観察をしたり、さらに検査をすることもあります。

 

診断基準は?

ADHDの診断は、保護者や子どもとの面談や行動観察、検査結果をふまえ、DSM-5やICD-10という国際的な診断基準に照らし合わせて行われます。

DSM-5という診断基準では、12歳までに不注意・多動性・衝動性が、家庭や学校などの2か所以上の場所で見られ、生活に困っていることが半年以上続いているとされています。

この診断基準のため、保護者と園や学校での情報がとても重要になります。

保護者の方の気持ち

保護者の方は、子どもが発達障害かもしれないと疑いつつ受診をしても、実際に診断されるとショックを受けます。

なかなか受け入れられないかもしれません。でもお子様も保護者も悪くないのです。

ハートライン東京クリニック板橋分院では、診断や治療だけでなく、子どもや周囲の困りごとへの対応方法を紹介したり、園や学校の協力を仰ぐための相談にものります。

 

ADHDの治療

ADHDは先天的な発達障害であり根本的な完治は難しいので、それぞれの子どもの特性を知り、症状に合った治療計画を立てます。

 

ADHDの治療には、2つのアプローチがあります。心理社会的アプローチと医療的なアプローチである薬物療法です。

心理社会的アプローチとは、家庭だけでなく園や学校などの環境を整えることからスタートし、コミュニケーション能力や社会的なスキルのトレーニングをします。必要に応じて、医療的なアプローチの薬物療法を行います。

 

心理社会的アプローチ

心理社会的アプローチとは、療育とも言われる方法です。環境を整え、社会的なスキルを身につけ、自立することを目指します。具体的には、環境調整、行動療法、ソーシャルスキル・トレーニング(SST)、ペアレントトレーニングなどがあります。

 

環境調整

環境とは、子どもにとって過ごす場所のことで、家庭、園や学校などのことです。

それぞれの環境で、子どもが生活や活動がしやすいように工夫することが必要です。

例えば、家庭では、片づける場所には片づけるものの写真を貼ったり、次の日に持っていくものリストを作ったりします。

学校では、刺激(音や外の景色など)が少ない席にしたり、大切なことは繰り返し伝えたりプリントで渡すなどの対応があります。

 

行動療法

小さなことや大したことのない行動であっても、よい行動ができた時には、みんなのいる前で、すぐにほめてあげます。

その場ですぐほめることで、子どものよい部分が伸びていきます。

逆に、よくない行動が見られた場合には、穏やかに静かな声で、してはいけない行動の理由を説明します。

そして、どういう行動がよかったのかを一緒に考えます。

頭ごなしに人格を否定するような対応は、子どものパニックを誘発したり、二次障害を起こす原因になります。

 

ソーシャルスキル・トレーニング(SST)

ソーシャルスキル・トレーニング、略してSSTは、子どものためのトレーニングです。ADHDの特性のある子どもが、学校などの社会生活をトラブルなく、うまく過ごすために必要な技術や方法を身に付けます。

人とのコミュニケーションや感情のコントロールなどについて、遊びやロールプレイを通して、それぞれの子どもに合った方法を学びます。

 

ペアレントトレーニング

ペアレントトレーニングとは、保護者のためのトレーニングです。保護者が、子どもの行動や行動療法を理解し、子どもへの関わり方や工夫を学びます。子どもの行動へのほめ方や注意の仕方、よくない行動の予防方法など、子どもへの接し方を中心に学びます。

医療機関や専門の施設だけでなく、市町村で取り組むところもあります。

 

ADHDの薬物療法

薬物療法は、ADHDを治すのではなく、子どもが過ごしやすくするためのものです。

薬を飲めばADHDの症状がなくなるわけではなく、心理社会的アプローチと併せて行う治療方法です。

心理社会的アプローチだけでは改善が難しい場合に検討します。

薬は、ずっと飲み続けるのではなく、子どもが自分自身の特性を知り、社会で対応できるようになったり、成長によって薬が必要ではなくなることも多くあります。

ADHDの薬を飲んでいる間は、ADHDの特性である不注意・多動性・衝動性の症状が抑えられるため、心理社会的アプローチにより社会的なスキルを身につけやすくなります。

ADHDの薬は数種類ありますが、効果も副作用もお子様によって出方が違うため、定期的に医師と量や種類の相談をします。

そして、効果や副作用を知るために、日々の行動を把握することが重要となるので、学校の先生などの協力が必要となります。

まずはお気軽にご相談くださいね。

ご予約はこちらから!

ハートライン東京クリニック 板橋分院

管理者 医師 太田陽子

診療科目
MEDICAL DEPARTMENT


  1. 不登校・引きこもり改善

    学校に行きたくない気持ちの把握を行い、心身の状態を改善していきます。
    家や部屋から出たくないというお子様の考えがどこから来ているのかを明らかにしていきます。対話をすることによって少しずつ変化が現れていきます。


  2. 選択性緘黙
    (場面緘黙-ばめんかんもく-)

    家の中では普通に話すことができるのに、他の人の前では急に話せなくなってしまう状態です。普段の自分を出すようなトレーニング・サポートをしていきます。


  3. 限局性学習症
    (学習障害)
    発達障害

    こどもの学習能力の伸びが見えにくい場合にカウンセラーが楽しく遊びながら学ぶ喜びを感じてもらいます。


  4. 自閉症スペクトラム
    (アスペルガー症候群)

    自閉スペクトラム症は人と接する時に人間関係を良好にするのが得意ではない、また自分自身の強いこだわりが発生してしまう発達障害の一つです。療育によって改善が見込まれます。


  5. うつ病

    ふさぎ込んでいる気持ちを改善するためには少なからず周りのサポートが必要となります。どのようにサポートするかを伝えていきます。


  6. チック障害

    嫌なことを考えた時に、まばたきを繰り返したり、早く首を振ったりするなどの行動がでます。正しい対応にて癖を減少させます。


  7. ゲーム依存

    「ゲームをしたい欲求を抑えることが出来ない」状態をゲーム障害と呼びます。
    およびゲーム依存と言います。
    当院のカウンセリング、オリジナルプログラムで改善を測ります。


  8. ADHD
    (注意欠陥・多動性障害)

    日本では 「注意欠陥・多動性障害」と言われ、注意力や落ち着きの無い症状を指します。薬と行動療法による治療を行います。

  9.  


    知的障害

    子ども頃見過ごされたADHDが、大人になった時にご本人やご家族が違和感を持つようになり、発覚する事もございます。