東京都板橋区高島平7-35-16 春日ビル1F
場面緘黙(ばめんかんもく)という病名をよく耳にしますが、最新の診断基準(DSM-5)では選択性緘黙という名称が使われています。全緘黙というあらゆる場面で話せなくなる状態とは異なります。
選択性緘黙(場面緘黙-ばめんかんもく-)とは、家などでは普通に話せるのに、特定の場所で1か月以上話せなくなる疾患です。自分の意志で話さないのではなく、話す必要があると思っても話すことができず、体が思うように動かせなくなり固まってしまうこともあります。
5歳未満で症状がみられることが多く、500人に1人の割合で発症しています。年齢とともに5~10年以内に改善する報告もありますが、10歳までに改善しない場合、慢性化して成人になっても症状が続く場合もあります。
幼児期から学童期に、幼稚園や保育園、小学校などの社会生活が始まることで、周囲が気づきます。教科書を声に出して読んだり、教室で発言することが難しいため、言語習得が遅れたり、コミュニケーション能力の低さによって適切な評価がされないという問題が見られます。
授業を妨害するわけではないので、人見知りや恥ずかしがりなどの性格の問題とされ、周囲が気づかず放置されるケースもあります。
原因ははっきりしていません。生物学的な要因として、不安になりやすい気質があり、心理的・社会的な要因などが重なって症状が出ると言われています。
選択性緘黙(場面緘黙)に気づかれず、サポートや治療を受けずに成長すると、人間関係に悪影響が出るだけでなく、不安障害やうつ病などを合併してしまうケースも見られます。
選択性緘黙(場面緘黙-ばめんかんもく-)とは、家などでは普通に話せて会話もできるのに、学校や職場などの特定の場所で1か月以上話せなくなる状態です。
自分の意志で話さないと決めているのではなく、話す必要がある状況でも話すことができません。
選択性緘黙は不安が要因のひとつなので、子どもにとって不安と緊張を強いられる学校は、選択性緘黙になりやすい場所です。
学校では、先生に当てられても発言できない、トイレに行きたいと言えない、教科書を音読できない、クラスメイトに返事ができない、体育の授業で体が動かせないなどの症状が見られます。
その状態が続き、サポートや治療が受けられないと、全緘黙になってしまったり、他の精神疾患を発症してしまうケースもあります。
選択性緘黙(場面緘黙-ばめんかんもく-)の症状が見られたら、園や学校の先生、スクールカウンセラー、専門の医師に相談しましょう。性格の問題、慣れたらよくなると放置しておくと、本人は辛く、症状も悪化してしまいます。早い段階でサポートをすれば、ほとんどの場合改善します。
選択性緘黙(場面緘黙-ばめんかんもく-)は、お子さまが話しやすい場所や相手を知り、そのお子さまに合ったサポートを考えていきます。医者だけでなく、学校に理解者を増やし、周囲と協力して、お子さまが安心できる環境を広げていくことが大切です。
不安な場所をいきなり安心な場所にすることは難しいので、不安が低い場面から少しずつできることを増やしていきます。今より少しハードルの高いことをクリアしていくことを繰り返し、自信をつけていきます。ハードルは相手や場所、活動内容を組み合わせて考える必要があります。
まずは安心する場所で友達と会うことから始め、できるようになったら友達とゲームをしたり、ゲーム内容を変えたり、簡単な返事をするなど、条件を少しずつ変えていきます。
周囲ができることは、お子さまが少しずつできることを増やせるように環境を整え、お子さまが楽しんでできそうな方法を考えることです。
アメリカでは、SSRI(抗うつ薬)というお薬で不安を軽くしながら、スモールステップと合わせて治療する方法も有効とされています。
板橋区にあるハートライン東京クリニックでは治療方法に関して随時ご相談も可能です。まずはご連絡くださいね。
無料メール相談はこちら関連記事
学校に行きたくない気持ちの把握を行い、心身の状態を改善していきます。
家や部屋から出たくないというお子様の考えがどこから来ているのかを明らかにしていきます。対話をすることによって少しずつ変化が現れていきます。
家の中では普通に話すことができるのに、他の人の前では急に話せなくなってしまう状態です。普段の自分を出すようなトレーニング・サポートをしていきます。
こどもの学習能力の伸びが見えにくい場合にカウンセラーが楽しく遊びながら学ぶ喜びを感じてもらいます。
自閉スペクトラム症は人と接する時に人間関係を良好にするのが得意ではない、また自分自身の強いこだわりが発生してしまう発達障害の一つです。療育によって改善が見込まれます。
ふさぎ込んでいる気持ちを改善するためには少なからず周りのサポートが必要となります。どのようにサポートするかを伝えていきます。
嫌なことを考えた時に、まばたきを繰り返したり、早く首を振ったりするなどの行動がでます。正しい対応にて癖を減少させます。
「ゲームをしたい欲求を抑えることが出来ない」状態をゲーム障害と呼びます。
およびゲーム依存と言います。
当院のカウンセリング、オリジナルプログラムで改善を測ります。
日本では 「注意欠陥・多動性障害」と言われ、注意力や落ち着きの無い症状を指します。薬と行動療法による治療を行います。
子ども頃見過ごされたADHDが、大人になった時にご本人やご家族が違和感を持つようになり、発覚する事もございます。