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発達障害とは、生まれつき脳の発達に障害があることを言います。
幼児のころに気づくことが多く、幼稚園のお友だちとトラブルを起こしたり、先生のお話をじっとして聞くことができない、発表会に参加できないなど、社会生活をうまく過ごすことができず、周囲はとまどい子ども本人も苦労することが多くなります。
その特性により、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、チック障害、吃音症などにわけられます。特性がいくつか合わせて見られることもあるため、個人差が大きく、その子どもに合わせた支援や治療が重要となります。
自閉スペクトラム症は、1歳を過ぎたころから言葉や運動面で遅れが見られ、お友だちとのトラブルや強いこだわりも目立ち始めます。
注意欠陥・多動性障害は、7歳までに、年齢とは合わない動きの多さや、不注意、衝動的な行動が見られます。
学習障害では、全般的な知的発達に問題はないのですが、「読む」「書く」「計算する」「話す」などの特定の分野だけできないことが多くなります。そのため、小学生になってから周囲が気づき、発覚します。
一人で複数の発達障害を抱えていることは珍しくなく、その症状は様々で、子ども一人ひとりで異なります。
原因として、親の育て方や愛情不足と言われることがありますが、これは間違いです。生まれつき、脳の一部の機能に障害があることが原因と言われていますが、発達障害を起こす要因やメカニズムは、まだ解明されていません。胎児のころの感染症や遺伝子の異常などが影響すると言われることもありますが、原因不明のケースがほとんどです。
そのため、はっきりとした診断基準も今のところありません。医師や心理士との面談やチェックリスト、脳波などの検査、認知や知能などの心理検査などを通して、総合的に診断していきます。診断には、アメリカ精神医学会の精神疾患の診断・統計マニュアル「DSM-5」や世界保健機関(WHO)の「ICD-10」(『国際疾病分類』第10版)による診断基準などが用いられています。
どの発達障害も完全に治すことは難しいので、保護者や家族や先生など、周りの人たちが協力し合い、子どもの障害に適した接し方をしたり、生活環境を整えたりしながら、子ども本人が社会生活を過ごしやすくなるようにサポートしていくことが、何よりも大切となります。
治療としては、発達障害それぞれの特性に応じた療育や薬物療法などが利用されます。
自閉スペクトラム症の場合、療育により、コミュニケーション能力や適応力を伸ばしていきます。そのため、早期に発見することがとても重要になります。
注意欠陥・多動性障害では、薬物による治療が効果的です。ドーパミンやノルアドレナリンという脳の伝達機能を強くする薬が処方されます。
学習障害の場合、苦手な分野を克服させようとすると、逆に症状を悪化させることもあるため、子どもの状態をよく理解した上で、安心して学校生活や勉強に取り組めるように支援を行うことが大切です。
子ども本人や家族は、発達障害と生涯付き合っていかなければなりません。そのため、発達障害としっかり向き合い、その特性を家族や周囲がよく理解した上で、適切に本人をサポートしていく必要があります。
また、思春期になるとうつ傾向が見られるなど、新たな症状が現れることも少なくありません。日頃から、子どもの言動や様子を見ながら、必要に応じて医療機関を受診していくことが症状の悪化を防ぐことにもつながります。
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